累(1) (イブニングコミックス)

第19回イブニング新人賞優秀賞受賞者、松浦だるまさんの『美醜』をテーマにした連載デビュー作です。
「伝説の女優」、淵透世を母に持ち、卓越した演技力を持ちながら醜悪な容姿のため、周囲から心無い仕打ちをうける主人公の淵累の夢は、女優になることでした。
小学校の学芸会の演劇でシンデレラを押し付けられた累は、「本当に辛いときは、ママの鏡の引き出しの中の赤い口紅を・・・」という母の言葉にすがり、口紅の力で窮地を脱し、逆に脚光を浴びるようになります。
口紅の力は、口紅を付けて口付けをすることで、口付けた相手と顔と声を入れ替えることができるというものでした。
他人の顔を奪いながら、自分の夢に向かってのし上がってゆく累の姿については好き嫌いがあると思いますが、この独特の雰囲気に引き寄せられてしまいます。

2017年03月31日