恋は雨上がりなのか?

1巻

主人公の橘あきらは見た目はクールな女子高生です。そんな彼女が恋した相手は、アルバイト先のファミレスの店長なのですが、この店長、なんとも冴えないおじさんなのです。年は45歳、いつも他人に謝ってばかりだし、寝ぐせのついた頭に10円ハゲがあったり、ズボンのチャックが開いてたり、くしゃみがうるさかったり、初めは一体どこが良いのだろうかと思ってしまいます。ところが、読み進めていくうちに、恋に一途な主人公に共感して応援したくなってきます。少し懐かしさを感じさせる絵柄が、自分の甘酸っぱい青春時代を思い起こさせるのかもしれません。不器用で真面目な二人が、少しずつ距離を縮めていく様子に胸がキュンとします。後半であきらの心の傷が明かされ、店長へ告白する展開は目が離せません。また、あきらのふとした瞬間の表情や、雨の風景や空の描き方が美しく、ところどころに色気を感じながらも、読後は爽やかな気分になります。


2巻

前巻であきらに告白された店長は、年の差を理由に「返事をすることはできないよ。」と答えますが、あきらのペースにはまってしまい、うっかりデートの約束をしてしまいます。デートを楽しみにしつつアルバイトに励むあきらに、同僚のチャラい大学生・加瀬が目をつけます。彼はあきらが店長のことを好きだと知って、周りに黙っているかわりに強引にあきらとデートをするのです。「君と店長はうまくいかない。絶対に。」加瀬のセリフが、これからの二人の恋の難しさを暗示するかのようです。一方、店長とのデートに目いっぱいのおしゃれをしてくるあきらがとてもかわいい。店長はデートの終わりにあきらがつまらなかっただろうと思い込みますが、あきらは店長の頬に優しくキスをします。その後進展はないまま、夏休みが始まったある日、店長の息子の勇斗が店にやってきます。勇斗を送って店長のアパートに入るあきら。そこへ店長が帰ってきて、一体どうなるのか気になるところで2巻は終わります。

3巻
店長の部屋の押入れに隠れて、店長と息子の勇斗の話を聞いていたあきらですが、暑さに耐えかねて飛び出します。優斗があきらの制服を麦茶で濡らしてしまい、あきらは店長のTシャツを借ります。思わず店長のTシャツの匂いをかいでしまうあきら。店長が純文学が好きなことを知り、自分も純文学にチャレンジします。「あたし、店長のこともっと知りたいです。」本の話題で少しでも店長に近づきたいあきらでしたが、店長に「君が俺の何を知っているの。」と言われてしまいます。脚のケガで陸上部をやめたあきらと、作家になれなかった店長。あきらは心の傷を店長への恋心によって癒されつつありますが、店長はあきらの若さゆえの純粋さに傷つき壁をつくってしまいます。落ち込んだあきらが出勤すると、店長は風邪で休んでいました。台風の中、あきらは店長のアパートへ向かいます。あきらと親友はるかの友情を交えつつ、さらに物語は目が離せない展開になります。
 



 
 
場面は移り、
 
親友のはるかとの話に入ります。
 
怪我で陸上部をやめてから、
 
あきらとはるかの間には距離ができてしまっていた・・・
 
通学途中にバスを待っていると、
 
このガチャからでるキーホルダーを持っていると
 
好きな人とうまくいくと小学生たちが噂しているのを聞き、
 
少しでもご利益があればと何度も回します。
 
その姿を見かけたはるかがあきらに声をかけます。
 
「どんだけ回すの・・・!?」
 
と呆れ顔だったが、
 
あきらと久しぶりに話すきっかけができて喜んでいた、
 
何度回してもシークレットが出なかったと、
 
ふたりの友情を確かめたかったが
 
大した話もできずにバスは終点へ・・・
 
後日今日もあきらは補習へ、
 
はるかは部活でジャンケンに負けて
 
昼の買い出しへ、
 
またバス停であきらを見かけ、
 
はるかはあきらが取れなかった
 
シークレットのキーホルダーを小さな手紙と
 
共に投げて渡します。
 
また仲よく一緒にいられるようにと願いを込めて・・・
 
店長の家に行ったとき勇斗から純文学が好きだと
 
教えてもらい、
 
なんとなく図書館に寄ってみると
 
見慣れた後ろ姿・・・
 
店長もいた!
 
本の話をしながら店長の大人な一面を
 
目の当たりにし、
 
ますます好きになるあきら、
 
店長が借りた本の著者九条ちひろ
 
は知り合いだという・・・
 
2人はどんな関係なのだろうか。
 
あきらの想いに徐々に追い詰められていく店長、
 
「君が、俺の何を知っているの」
 
バイトの休憩中に放たれた一言に、
 
あきらはショックを受けます・・・
 
次の日から店長は風邪で店を休みます。
 
心配でいてもたってもいられないあきらは
 
家に押しかけます・・・
 
初めての恋に戸惑うあきらと、
 
自分はおじさんだと自覚し、
 
この気持ちに向き合う自身がもてない店長、
 
ふたりの恋の行方はどうなってしまうのか!?
 
>>恋は雨上がりのように4巻に続く

好きな店長の事を少しでも知りたいと思うあきらが少し背伸びして、する辺りも若さを感「君が俺の何を知っているの」という店長のセリフは、店長のことを分ったつもりでいたあきらちゃんへの厳しい問いか
けである。そして「あんまり店長のこと追いつめたら気の毒だよ」という加瀬のセリフ。あきらちゃんはこれらの言葉をどう受け止め、どう答えを出すのかはるかちゃんとの友情の行方も今後の楽しみなあきらと店長の関係が進みそうな予感のするところで、効果的に雨を降らせている
個人的な感想ですが、ちょっとした純文学的な趣をこの作品から感じられますほとんどセリフのない中、あきらの夏の下校シーンが展開されます。
このシーン、夏の音が聞こえ、夏の匂いがします。
色もないのに夏空が青く、入道雲は白いです。

そして最後駅のホームから町を見下ろした時、
真夏に汗びっしょになった状態で風が吹き抜けた時、
一瞬全身に冷気が通り抜け、鳥肌が立つあの瞬間意外な形で店長の別れた奥様の名前も登場し、さらに物語は広がりそうですが、この第3巻のクライマックスはやはり23、24話でしょう
思わぬところで生じた、あきらと店長とのちょっとした軋轢
二人の間に不穏な空気が流れた矢先に、雨が降り始める
それがやがて嵐となった時、物語は大きく動き出す・あきらの暴走を冷静に見てて、しかも指摘してくれるなんて、超いいヤツだよ。ただ下心も男ならなきにしもあらず挫折の一つや二つあり
踏み込まれたくない過去もある

踏み込みすぎた彼女の行動が仇となります

「君が俺のなにを知っているの。」

これはキツイ
ここ読んでてキツかった
店長は怒ってるわけでもない、ただ静かに彼女のほうを見るわけでもなく放つ一言
彼女も悪気はない、ただ恋する店長と会話することが楽しくてしかたがない
会話が終わらないように、次々と出てきた言葉が、相手の境界へ踏み込んでしまった

それを聞いた【あきら】は時が止まる

風邪をひいて出社してこない店長
うつろな表情で出社する【あきら】の不安であり安堵するような、早く謝りたい、そんな表情が上手い

ほんとこの漫画で絶対モブキャラだと思っていた【加瀬】が結構鋭いキャラで驚かされる思い立ったら動かずにいられない若さの



2017年03月31日