プログラムの天才 ヴァイキングは王様

『PCが僕の全てなんです。』主人公の是枝一希・18歳はハッキングの天才ですが、一般社会には適応できません。高校を中退し、コンビニのバイトもすぐクビになります。周囲には変人と思われ、家族もいない孤独な是枝は、腹立ちまぎれに金融機関をサイバー攻撃してしまいます。そんな彼の前に一人の男が現れます。男の名は坂井大輔。坂井は「エンジェル投資家」で、ベンチャー企業を育てるために資金の提供や経営に関するアドバイスをする大金持ちです。『俺は世界征服がしたい、お前の手を使って。』野心と冒険心にあふれるエンジェル投資家と、自分の生きる理由を見つけたハッカー少年がタッグを組み、現代の海賊となって、サイバー空間で新しい仕事を創り出します。パソコンに詳しくない人でも十分に楽しめて、ハッキングの世界を覗くことができる、まさに今読むべき漫画です。
前巻で是枝は自分の生きる術を見つけます。それは「守ると同時に攻める、新しいサイバーセキュリティ」でした。是枝の初仕事を祝った翌日、幼なじみでPCおたくの加藤は、大学時代の先輩の葬儀に出ます。死んだ先輩は開発中のプログラムのソースコードを暗号化したまま死んでしまったのです。納期まであと3日、先輩のためにパスワードを解析しようと、加藤と是枝がふんばり、投資家の坂井を巻き込んで、スーパーコンピューターを使って無事パスワードを解析するのでした。次の是枝の仕事は、零細工場のコンピュータ・セキュリティを守ること。ところが、その最中に工場の制御システムがサイバー攻撃され、それと同時に他の企業も被害を受けたため、是枝は警察に疑われてしまいます。証拠不十分で釈放された是枝は、いよいよ無差別サイバー攻撃犯と対決することになります。読んでるうちに、自分のパソコンは大丈夫なのか心配になるくらいリアルなサイバー犯罪が描かれています。

2014年10月31日